はっきり言って、全くと言っていいほど聞いたことがないフレーズである。
最近、YouTuber(動画共有サイトに動画を公開し、収益を得ている人、組織)と名乗る人が次々に登場しているが、その人達は〇〇系YouTuberと様々なジャンルにカテゴライズされている。代表的なところで言うと、迷惑系YouTuberや炎上系YouTuberなど。
文字を見てもいい印象は持てないYouTuberだが、そんなカテゴリーに人生系YouTuberと言うものが存在する。人生系ってなんだ?人生ゲームでもやるんか、と、聞いただけでは何なのか想像がつかない。
そこで、人生系YouTuberについて紐解いてみようと思う。
とは言うものの、人生系YouTuberって明確なものは無く、動画配信者自身の人生(私生活)をお見せすると言うのが、人生系YouTuberとカテゴライズされるらしい。
人生、私生活と言っても何でもいいと言う訳ではない。
なぜならば、他人の私生活に興味なんて普通は持たないからである。
百歩譲ってお金持ちの人の私生活ならば、ちょっと見てみたいと思うことはあるかもしれないが、YouTubeでなくてもTVのバラエティーで見かける内容である。
ましてや、普通に可もなく不可もなく生活している人の動画も正直見る気はあまりしない。そうなってくると、興味を持たれるのは、貧乏であったり、私生活に問題を抱えていたり、TVだとドキュメンタリーで放送されそうな内容である。
なぜ、この分野に興味を持ってしまうのか?
おそらくだが、他人の不幸は蜜の味と言う言葉があるように、人間の心理には他人の不幸を喜んでしまう心理があるらしい。
ただ、これは欲求などではなく、無意識に自分ではない他人の不幸に目を向けているといった潜在意識のようなものだ。
自分より、苦労している人を見ることで今の自分が安心してしまう、今の自分は幸せだと思ったことがある人も少なからずいるだろう。
私はドキュメンタリー、特にフジテレビでやっているノンフィクションがすこぶる好きだ。このノンフィクションは、ドキュメンタリー番組であるが、番組内でフューチャーされる人達は、皆何か問題を抱えている人達ばかりだ。
それを日曜の昼下がりという、家族がまったりするような時間に堂々と放送している。
平日の深夜でも良い気がするが。
日曜のお昼にフジテレビというと競馬放送が控えているし、ノンフィクションの前にやっている番組は、グルメ旅番組のようなもの。その間に放送するんだから、違う番組の方がいいんじゃない?と、思ってしまうが、
このノンフィクション、なんと既に1000回以上放送している長寿番組と言ってもいい番組である。何が言いたいかと言うと、この手のドキュメンタリー番組は需要があると言うことだ。日曜のお昼にみんな見るんだから。
つまり、貧乏であったり、問題、トラブルを抱えている人の生活というのは、皆気になる内容なんだと思う。
人生系YouTuberとは、自身のそういった苦労や人生を動画にしているというということだ。
であれば、群雄割拠のYouTubeで収益を得ることはできるかもしれない。